卓球ってどんなスポーツ?

2021年東京オリンピック卓球競技は、

水谷隼選手と伊藤美誠選手のミックスダブルス金メダルで大いに盛り上がりました。

以前に比べると、卓球選手がメディアで取り上げられることも多くなってきました。

「卓球ってすごいね」と卓球をしたことが無い方が口しているのを聞くと、

「卓球もメジャーになってくれるのかな」と期待してしまいます。

実際に年齢、性別、気候に関係なく、卓球は手軽にできるスポーツです。

ミニ卓球台も売られているので、家族でおうちで卓球!も可能です。

女子卓球のイラスト(対戦相手付き)

しかし、卓球をやったことがない、ましてやスポーツはちょっと苦手、

という方にとっては、テレビでトップ選手のハイスピードの白熱したプレーを見ても、

何がすごいのか、何が楽しいのかが良く分からないかもしれません。

そんな方のために、卓球って「どこがすごいのか」「何が面白いのか」を

いくつか取り上げようと思います。

卓球の魅力その1・・・卓球は球技

やっぱり卓球は直径40mmのピンポン玉を打ち合ってなんぼ。

他の球技と同様、どこに行くか分からない丸い球を自由自在に操ることで楽しさ、快感、達成感を味わえます。

宇宙を征服した気になれます。

それは言い過ぎかもしれませんが、現代のトップクラスの卓球は、物理や生理学、脳科学、心理学、スポーツ科学などなどありとあらゆる分野の知識が必要です。

とは言え、初心者には「ピンポン」という音楽的はリズム感だけでも十分楽しいでしょう。

卓球の魅力その2・・・卓球は球技界のスピードマスター

274cmの長さの卓球台を挟んでピンポン玉を打ち合っています。

1分間で卓球ラリーが何回続けることが出来るのかの今現在の世界ギネス記録(これまた伊藤美誠選手が保持)は、180回(往復90回)です。

自分が打ったボールが相手ラケットに当たるまでに0.333…秒しかかからないということです。

実際のゲームでは、続けようとラリーを行わないので、もっと短い時間での打ち合いになります。

0.3秒は人間の反応速度の限界値付近なので、その時間で球を見極めて体を動かさなければならないのですから、卓球の一流選手は超人と言って良いでしょう。

卓球の魅力その3・・・卓球は痛い

直径40mmで2.7gしかないピンポン玉を、高性能なラバー(1枚で1万円超えるものもある)でスピンをかけるように打球すると、ピンポン玉は車のエンジン並みに回転します。

最近の高性能のカメラで撮影して実際に1秒間に160回転しているとのことです。

1分間では9600回転している計算ですが、卓球のラリーはあまり回転している音が聞こえないので、もし車のエンジンのような音がしていたら、車好きにはたまらないラリーの音がするでしょうね。

ちなみに、それくらい激しい回転のピンポン玉が、皮膚に直接当たると青アザが出来るくらい痛いです。

冬場に寒い会場で練習していて当られると、皮膚が切れたかと思うくらいです。

そのとてつもない回転量のボールが高性能なラバーに当たると、これまたとんでもないくらいの摩擦力がかかって反発した回転とスピードのあるボールが飛びます。

卓球の魅力その4・・・卓球選手は格闘家

卓球は球技で直接の体のコンタクトはありませんが、あの至近距離でボールという球をラケットという武器で打ち合っている姿は、まさに格闘技です。

2.7gのピンポン玉とは言え、筋肉を鍛え上げた選手の球はとても破壊力があります。

一瞬でも気を抜く返球をするとその破壊力充分のボールを食らってしまうので、一発の怖さというスリル感十分です。

卓球の魅力その5・・・選手はマジシャン

ピンポン玉は小さく高速でラリーされるので、かなり上級クラスにならないと、回転している方向や回転量、ボールの軌道を判断することがとても難しいです。

球だけ見て判断すると、見えなかったり判断が遅れてしまったりするので、相手のラケットの動きやクセなどから総合的に判断する能力が必要になり、そこに隙が生まれます。

マジシャンならそこを絶対についてきますよね。

卓球の場合も、「こうやったように見せかけて、実は違うように打球している」ようなフェイクを使います。

相手がこちらのフェイクに騙されてくれた時は、ほくそ笑んでいるのが卓球選手です(笑)

卓球の魅力その6・・・卓球は将棋の棋士

「卓球は、100mを全力で走りながらチェスをするようなもの」と言われます。

日本では、チェスよりも将棋の方がなじみがあるかもしれません。将棋は、相手の動きを予測して自分の手を決めていくのですが、卓球も全く同じです。

卓球の技を将棋の駒に置き換えると、技の攻防を楽しむことが出来ます。

卓球の魅力その7・・・卓球は最後は心理戦

人間と人間が向き合う卓球は、人と人の勝負です。技も結局はその選手そのもの。

選手の心が意識が技を作ったのですから、心と心の勝負です。画面を通してみる以上に、選手は心と心をぶつけ合っています。

そこを感じながらスポーツを観ると、臨場感が伝わってくるようになると思います。

練習の時の技と試合の時の技は別物なのです。

「練習の技と試合の技をどう同じにするのか」トップクラスの選手はそのことを大切に卓球をしています。

卓球に限らず、スポーツに限らず、人生に限らず、最後はその人がどうするのかが大切なのです。

まとめ

と色々卓球の魅力を描きましたが、「面白い、楽しい」という人間の感覚的要素を卓球はすべて持っているかもしれません。それくらい卓球は楽しいですよ。

是非一度卓球をしてみませんか?

また、しばらく卓球してないなあという方も、是非時間を作って卓球しましょう。