子育て・・・答えはあるのか
一言で「子育て」と言われても、
「子育ては大変!」
「思い通りにはいかないのが子育て」
と、なかなか正解にたどり着けないのが「子育て」ではないでしょうか。
ただ、親として、大人として、社会として
「こんな風に育ってほしいなあ」
「こんな人生を歩んでほしいなあ」
と漠然と思っていますよね。
いくつか挙げてみましょう。
1、健康で丈夫な体であって欲しい。
2、周りに迷惑を掛けない社会性のある人になって欲しい。
3、いい学校に行って、いい会社に入って、いい家庭を持って、人並に生きてほしい。
4、夢を持って生きてほしい。
5、社会の役に立つ人になって欲しい。
6、好きなことを自由に、個性的に、伸び伸び生きてほしい。
7、思いやりのある優しい人であって欲しい。
8、何か能力を磨いて仕事ができる人になって欲しい。
9、自信を持ってたくましく生きて欲しい。
10、親孝行な、家族思いな人になって欲しい。
挙げるときりがありません。
ついつい「子育て」って欲張りになるんですよね。
やるのは子供本人なんであって、親や周りの大人ではないのに・・・
本当は、ただただ幸せになって欲しいだけなんですけどね。
せめて子供に期待することの柱くらいは決めておくことが、親として、大人として大切なのではないでしょうか?
子育ては、アドバイスでありたい
ついつい無理やり教え込もうとしてしまうのが、「教育」
子供の性格のタイプや能力の違いを見極めないで、無理やりやらせるのは明らかに逆効果です。
「我田引水」ならぬ「子田引水」「他田引水」(子供に限らず)・・・大きなお世話ですね。
小さな子供は勝手にどんどん質問をしてくるものです。
「どうして?」
「どうしてこうなるの?」
それが歳を重ねると段々質問をしなくなってきますね。どうしてでしょう?
「押しつけられているからかも?」と少し引いて子供をみることも
よく言われる「親」という字のごとくの親業でしょう。(木の上に立って見るのが親)
じっと観察をして、子供から近づいてきたらアドバイスのタイミングです。
アドバイスの中身も大切です。
答えを教えるだけでなく、次へのステップを促しましょう。
子供が、答えを教えてもらって満足しそうでしたら、
敢えて教えないことも大切かもしれません。
重要なのは、子供に知識を与えることではなくて、
子供に前に進む能力を身に付けてもらうことです。
というより、もともと子供は前に進む力を持っていたはずです。
だから生まれてきたのです。
それが、何故か徐々に前に進みたくなくなってくるのは、どうしてだろう?
と大人がまず自分のことを見直さないといけないのも「子育て」です。
そして子供達には、
今の社会では解決できていない問題を解く能力が一番求められていると思います。
大人達が、現代社会でうまくいっていないことを素直に認めて、
子供達に説明し、次を託すことが「子育て」だと考えます。
ということで、私が考える「子育て」で、子供達に最も身につけて欲しい能力は、
発見力、発明力 です。
「新しいことを発見、発明するには、相当たくさんの色んな能力が必要になる。だから学ばなければならないのだ。」
と子供に親は説明することが必要でしょう。
あとは、死にそうになっているときと、助けを求めてきたときにアドバイスをしてあげるだけで十分だと
私は思います。
Tera賀茂塾 塾長 茂谷 幸弘